2016年3月3日木曜日

USB Vendor ID取得について

最近仕事でUSBのVendor IDを取得することになり、ネットで調査したりして悪戦苦闘の末になんとか取得できたが、なかなか自分と同じ境遇で悩んでいる人がいなかったりで、参考となる記事が見当たらなかった。折角自分が悪戦苦闘した経験を誰にも話さずそのままにしておくのはもったいないなぁ〜と思い立ってブログを立ち上げて同じような境遇の人の助けになれば・・・アンド自分の覚え書きのような感じでこれから記事を書けていきたいなぁって思ってます。さて、前置きはこれくらいにして本題に入りましょう。 

USBは通信規格でUSB Implementers Forum, Inc.(通称USB-IF)という団体が仕様の策定、管理をしています。USB機器を開発し、販売する場合はUSB認証テストに合格し、USB-IFにテスト結果とともに製品の登録をする必要があります。 またUSB通信をするにはVendor IDとProduct IDというのID番号を機器のファームウェアやデバイスドライバに埋め込み、PCとの初期通信時にID番号を通知しなくてはいけません。このIDがあるおかげでPCは接続した製品を識別して、それにあったドライバで機器と通信するのです。なので・・・勝手にVendor IDとProduct IDを企業・団体が割り当てて販売するとIDが被ってドライバがうまく適用できなくなって通信しない!なんて大混乱となるのでUSB−IFが管理しているということになります。

と・・ここまで書いてきましたが、Vendor IDって何?Product IDって何?って人もいると思うので解説します。
 ・Vendor ID: USB-IFが管理し、企業や団体に向けて割り当てている番号。USB-IFより購入することができる。
・Product ID: Vendor IDを取得した企業・団体が自分たちで製品に割り当てる番号。どの製品にどの番号を割り当てるかはその企業・団体にお任せとなっている。例えばA,B,Cの類似機器があって、USB通信データの送受信手順が同じ製品があったとする。これにA,B,Cに同じIDを割り当ててもいいし、違うIDを割り当ててもいい。USB通信データの送受信手順が違えばドライバが変わるのでIDは別にしないといけません。

 これがVendor IDとProduct IDになるのですが、このIDをどうやって取得するのか?ってなると大きく分けて2種類あります。
1.新規でVendor IDを取得し、Product IDを自分たちで割り振る
2.Vendor IDを取得している企業からVendor IDの使用許可をもらい、Product IDを割り振ってもらう。

 今回私が業務でやったのは1なので、2はよくわからないです。ですが一応こういうやり方もあるようで、開発するUSB機器の数が極端に少なければ、2が安上がりかな?って感じですね。おそらくVendor IDを保有している企業に接触して、ある程度の金額でVendor IDの使用許可とProduct IDを買うってことをするんだと思います。これについてはここでこれ以上触れません。先ほども書きましたがわからないから(笑)。

 それでは新規でVendor IDを取得する方法について書いていきますが、新規取得の方法は3種類。
1−1.USB-IFの会員となる。(認証テストに合格すればUSBロゴを使用できる。)
1−2.USB-IFの非会員でVendor IDを購入し、USBロゴの使用許可申請を出す。(ロゴの使用は認証テストに合格すると使用できる。)
1−3.USB-IFの非会員でVendor IDのみを購入する。

 それぞれかかる費用が違ってくるので、詳しく下記に説明していきますが、そのまえにUSBロゴについて説明しておきます。 よくUSB製品の梱包箱にSUPER SPEED USBとかHi-SPEED USBとか書かれているUSBのロゴがあると思います。これが先ほどから書いているUSBロゴっていうやつです。このロゴは販売するのに必ずしも必要というわけではないです。ロゴがあるとこの製品はちゃんと認証テスト合格していて、品質に問題ないです!っていうアピールができるってだけです。なのでつけなくてもいいので、費用を抑えたい場合はいりません。ちなみにPCとかの射し込み口についている矢印だけのUSBロゴはFreeなんだそうです。なので製品に印字してもOKです。

それでは各方法ついて解説していきますが、私が業務でやったのは1−3ですので、それ以外は内容が薄いです・・・・。あと費用については2016年2月時点です。今後費用の変更があるかもしれないので、各自確認してください。

1−1.USB-IFの会員となる。(認証テストに合格すればUSBロゴを使用できる。)
これについては私もそんなに詳しくないです。会員になるには年間US$4,000かかり、会員特典としてはUSBのロゴが使える。USB-IF主催の技術的なカンファレンスに参加できるとか・・・大企業じゃないとメリットを見いだせない感じだとおもいます。
 実際の会員登録手順ですが、USB-IFのHPへアクセスし、会員登録用紙をダウンロードしてサイン。それをメールで事務局のアドレスに送っちゃいましょう!お金の支払いは・・・会員でやったことないので事務局にどの支払い方法ができるかメール(英語)で問い合わせしてください。けっこうフレンドリーで返信がきます。おそらく、クレジット、小切手、銀行振り込みが選べると思います。私が1−3でやったときもそこから選択って感じだったので・・・。

1−2.USB-IFの非会員でVendor IDを購入し、USBロゴの使用許可申請を出す。(ロゴの使用は認証テストに合格すると使用できる。)
これについては1−3と同じような内容があるので、ちょっと詳しく書いていきます。
Vendor IDの購入はUS$5,000で一度だけの支払いになります。ロゴ使用は2年間でUS$3,500かかります。
USB-IF HPのVendor ID購入申込書をダウンロード、必要事項を記入してメールで事務局のアドレスに送ります。ロゴ使用は契約書をダウンロード、必要事項を記入します。これをメールでいいのか?原本を郵送しなくてはならないか?は私はやっていないのでわかりません。事務局に聞いてみて下さい。
 Vendor IDの購入は申込書にクレジットカードでの支払い、ロゴ使用は小切手・・・と書かれていますが、実は事務局に言えば、銀行振り込みもできます。おそらくUSB-IFとしてはクレジットカード、小切手、銀行振り込みの3種類の支払い方法を選べるようです。しかしそれは事務局に英語メールで問い合わせないといけません。私がやったときは銀行振り込みに切り替えてもらって、インボイスを発行してもらいました。インボイスに振込先が書いてあるので、指定の金額を振り込みましょう!(ロゴ使用はやっていないので、間違いがあったらごめんなさい。)

1−3.USB-IFの非会員でVendor IDのみを購入する。
これはほぼ1−2と被っていますが、ここだけ読む人もいるので、重複になりますが書いていきます。
 Vendor IDの購入はUS$5,000で一度だけの支払いになります。USB-IF HPのVendor ID購入申込書をダウンロード、必要事項を記入してメールで事務局のアドレスに送ります。
Vendor IDの購入は申込書にクレジットカードでの支払いと書かれていますが、実は事務局に言えば、銀行振り込みもできます。おそらくUSB-IFとしてはクレジットカード、小切手、銀行振り込みの3種類の支払い方法を選べるようです。しかしそれは事務局に英語メールで問い合わせないといけません。私がやったときは銀行振り込みに切り替えてもらって、インボイスを発行してもらいました。インボイスに振込先が書いてあるので、指定の金額を振り込みましょう!

 駄文でずらずらと書いてきましたが、こんな感じでVendor IDを取得することができます。ちなみに銀行振り込みして、入金確認したら、2,3日でIDを発行してくれました。もちろん英語メールで至急発行してくれ〜とお願いしてたからなんですけどね。通常は2週間くらい見といた方がいいようですので、計画的にやりましょう!私のようにならないためにもね(笑) 

あとで気が向いたら申請書関連は文章とリンクしておきますが、なるべく自分でUSB-IFのHPにアクセスしてそこからダウンロードしてくださいね。 それではこれで第一回の記事を終わりにします。最後まで駄文を読んでくれてありがとうございました。それではまた・・・。

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